神社とお寺のおまいり帖

地図 / 京都府

寺院国宝重要文化財

平等院

びょうどういん

宇治川の西岸にある、平安時代の浄土信仰を今に伝える寺院です。永承7年(1052)、関白藤原頼通が父道長から受け継いだ別荘を寺に改めたのが始まりで、翌年には阿弥陀如来を祀る阿弥陀堂が完成しました。のちに鳳凰堂と呼ばれるこの建物は、羽を広げた鳥のような姿で阿字池の中島に建ち、極楽浄土の宮殿をこの世に表そうとしたものといわれます。堂内には仏師定朝の作とされる阿弥陀如来坐像が座り、壁面には雲に乗って奏楽する菩薩像が並びます。建物・本尊・菩薩像・梵鐘などが国宝に指定され、平成6年(1994)には「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録されました。現在は特定の宗派に属さない単立の寺で、境内のミュージアム鳳翔館では屋根から下ろされた鳳凰の実物なども間近に見られます。

見どころ

  • 鳳凰堂(国宝):阿弥陀如来を祀る堂で、中堂の左右に翼廊、背後に尾廊がのびる。大屋根には一対の鳳凰が飾られ、堂の姿は十円硬貨の表面にも描かれている
  • 阿弥陀如来坐像と雲中供養菩薩像(国宝):平安時代の仏師定朝の作とされる本尊を、雲に乗って楽器を奏でたり舞ったりする52躯の菩薩像が壁から囲む
  • 浄土式庭園(史跡・名勝):阿字池の中島に鳳凰堂が建つ庭で、発掘調査の成果をもとに創建当初の姿へ復元されている
  • 平等院ミュージアム鳳翔館:屋根上にあった鳳凰の実物や梵鐘(国宝)、雲中供養菩薩像の一部などを収蔵・展示する
  • 四季の花:4月中旬〜5月初旬に阿字池をのぞむ藤、6月下旬〜8月上旬に平等院独自の品種を含む蓮、11月中旬〜12月上旬に約200本の紅葉が鳳凰堂を彩る

参拝の案内

住所
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
アクセス
  • JR奈良線「宇治駅」から徒歩約10分
  • 京阪宇治線「京阪宇治駅」から徒歩約10分
駐車場
なし 専用駐車場はない。近隣のコインパーキングか、南門前の民営「宇治駐車場」を利用するよう案内されている(公式)
拝観時間
庭園 8:45〜17:30(受付は17:15まで)。ミュージアム鳳翔館 9:00〜17:00(受付は16:45まで)。鳳凰堂内部拝観 9:30〜16:10(受付は9:10から、先着順で各回定員35名)。年中無休(京都府)
拝観料
庭園+ミュージアム鳳翔館:大人700円、中高生400円、小学生300円(団体25名以上は大人600円・中高生300円・小学生200円)。鳳凰堂内部拝観は別に1人300円の志納
御朱印
直書き・書き置き 「鳳凰堂」と「阿弥陀如来」の2種。集印所で9:10〜17:00(受付は16:45まで)。集印料300円。目の前で書いてもらえるが、帳面への記帳か書き置きかは日によって異なる(公式)
混雑する時期
  • 春と秋の繁忙期は、時間と人数に制限のある鳳凰堂内部拝観で待ち時間が長くなる。2026年10月16日からは1回の定員が50名から35名に減った(公式)
  • 4月中旬〜5月初旬の藤、11月中旬〜12月上旬の紅葉の時期(公式の歳時記で見頃とされる時期)

由緒・信仰

正式名称
朝日山 平等院
ご本尊
阿弥陀如来坐像(国宝、仏師定朝の作とされる)
宗派
単立(特定の宗派に属さない)。江戸時代以来、天台宗と浄土宗を兼ねてきた経緯があり、現在は塔頭の最勝院と浄土院が共同で管理する
創建
永承7年(1052)、関白藤原頼通が父道長の別荘を寺に改めて創建。開山は明尊。翌天喜元年(1053)に阿弥陀堂(現在の鳳凰堂)が建立された
主な行事
  • 関白頼通忌(毎年3月2日、鳳凰堂内で行われる唯一の行事)
  • 頼政忌(毎年5月26日)
  • 除夜会(12月31日、23時30分から先着順で除夜の鐘を撞ける)
参考にした資料(8件・2026-10-21確認)

参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。

近くの社寺