滋賀県大津市の比叡山の山上に広がる、天台宗の総本山です。奈良時代末の延暦7年(788)、最澄がこの山に一乗止観院という堂を建てたのが起こりで、延暦寺の名は最澄が亡くなった翌年に朝廷から許されました。千日回峰行など厳しい修行の場としても知られています。境内は東塔・西塔・横川の三つの地区に分かれ、山中におよそ150の堂がたたずみます。中心となる根本中堂は江戸初期に徳川家光が建て直した国宝で、堂内には最澄の時代から続くとされる「不滅の法灯」がともっています。西塔には秀吉の時代に移された釈迦堂や、二つの堂を廊下で結んだにない堂があり、静かな杉木立の中を歩いて巡れます。平成6年(1994)には「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録されました。
見どころ
- 根本中堂(国宝):延暦寺の総本堂で、現在の建物は寛永19年(1642)に徳川家光が再建した。2016年(平成28年)から大改修が続いている(完了時期は資料により2026年〜2030年と異なる)
- 不滅の法灯:根本中堂の本尊の前で、最澄の時代から守り継がれてきたとされる灯火。信長の焼き討ちで一度消えたが、山形の立石寺から分けた火で再びともされた
- 東塔の諸堂:大講堂、僧に戒を授ける戒壇院、山門にあたる文殊楼(いずれも重要文化財)が根本中堂の周りに建つ
- 西塔の釈迦堂とにない堂:釈迦堂は豊臣秀吉の時代に園城寺から移された西塔の本堂。にない堂は同じ形の常行堂と法華堂を廊下でつないだ珍しい建物(いずれも重要文化財)
- 横川中堂:比叡山の最も奥の横川地区にある本堂で、昭和46年(1971)の再建。新西国霊場の第18番札所
参拝の案内
- 住所
- 〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220
- アクセス
- JR京都駅中央口から京都バス・京阪バスの比叡山頂方面行きで約1時間15分、「延暦寺バスセンター」下車すぐ
- 坂本ケーブル「ケーブル延暦寺駅」から根本中堂まで徒歩約10分(山麓の「ケーブル坂本駅」へはJR湖西線「比叡山坂本駅」から徒歩約20分、京阪石山坂本線「坂本比叡山口駅」(2018年に坂本駅から改称)から徒歩約10分)
- 車は名神高速道路「京都東IC」から国道161号(西大津バイパス)経由で約25km・約30分
- 駐車場
- あり 無料。東塔270台・西塔75台・横川80台(るるぶ、2026年の初詣情報)。1月1日〜3日は終日混雑する
- 拝観時間
- おおむね9:00〜16:00。12月〜2月は西塔・横川が9:30から(紹介サイト)。国宝殿は9:00〜16:00(延暦寺の2024年の展示ポスター)
- 拝観料
- 東塔・西塔・横川の諸堂巡拝料(三塔共通券)は大人1,000円・中高生600円・小学生300円。国宝殿は別に大人500円(延暦寺の2024年の展示ポスター・紹介サイト)
- 御朱印
- 授与あり(形式は確認中) 比叡山と坂本地区で26種の御朱印を受けられる。根本中堂(醫王殿・御詠歌・星峯稲荷)、文殊楼、大黒堂、大講堂、萬拝堂、法華総持院東塔、阿弥陀堂、釈迦堂、横川中堂、四季講堂、無動寺明王堂などそれぞれで授与(観光庁 多言語解説文データベース)。受付時間・納経料・直書き/書き置きの別は確認できず
- 混雑する時期
- 正月三が日。修正会などの行事があり、1月1日〜3日は駐車場も含め終日混雑する(るるぶ、2026年の初詣情報)
- 10月中旬〜11月上旬の紅葉の時期。2026年は10月31日〜11月23日に「比叡のもみじ」が開かれ、土日祝はキッチンカーも出る(るるぶ)
由緒・信仰
- 創建
- 延暦7年(788)、最澄(伝教大師)が比叡山に一乗止観院を建てたのが始まり。延暦寺の寺号は最澄の没後、弘仁14年(823)に許された
- 主な行事
- 修正会(1月1日〜3日)
- 世界宗教者平和の祈り(毎年8月)
- 比叡のもみじ(2026年は10月31日〜11月23日)
Googleマップで経路を見る
参考にした資料(9件・2026-10-21確認)
参拝時間・拝観料・御朱印の受付・駐車場は変わることがあります。お出かけ前に公式の案内をご確認ください。